僕たちがやりました!

知りませんでした

先日、先月まで放送していたテレビドラマ『僕たちがやりました』を録画で見ました。
以前データが消えたハードディスクではなくもう一つの方のハードディスクに録画されていたものです。

私にしては、流行ものの比較的タイムリーな視聴だと思います。
とはいえ、放送日付近に見ていた人からすると、微妙に古いのかもしれませんが。

感想としては、そこそこ面白かったです。
原作の漫画も、人気があるそうです。

以下は感想ですが、少しだけネタバレがあることにご注意ください。

あらすじを短く言うと、高校生たちが、意図せず罪をおかし、警察やら被害者関係者やら仲間内やらで、バタバタしていく話です。
テーマの中心は、罪の認識と贖罪の可否と思います。

最後の方に至るまでは、私はこの作品の罪の概念の扱い方が好きではありませんでしたが、最後は、好みでした。
漫画に限ったことではありませんが、連載ものの長編は、最後まであらすじを決めないで、部分的に作品を公開するため、「つじつま合わせでストーリーを変えているのではないか」と、あまり信用していないときがあるのですが、この作品はどうでしょうか。
途中の歪んだ罪の意識は、解釈に対する説明的なものがほとんどありません。
物語の中盤の話が、もし完成度が低くないとしたら、視聴者任せの解釈の難易度は少し高めとはなります。
ただ、最後は明確にテーマに決着をつけます。

罪を意識するのは、高校生の3人と高校生OBの1人。
ともに交友関係が強くあります。
彼ら4人は、それぞれ違った形で、罪と対面していきます。
いずれも、綺麗さっぱりとは、いかない。
罪とはこういうものだという、先入観もない。
罪の意識でナルシズムにも陥らない。
だから、逃げたり、騙したり、醜かったりする。
「たまに死にたくなるのは生きてる証拠やんか」
は、最終回で今野浩喜が演じている役のセリフ。
絶望から抜け出せない主人公は、それでも生きていくことをやめない。

今野浩喜さんの演技は、妙に気になります。
うまいと言えるものかは微妙ですが、数年前にたまたま見たドラマにも出ていて、こちらの演技も好きでした。

以上、感想でした。

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