計画的にサボることは、よいこと。
先週末から世間はゴールデンウィークです。
今日と明日は、休みの方とそうでない方もいるのでしょう。
最近、本で読みましたが、「人間は定期的にサボるように出来ている」のだそうです。
定期的というのは、毎日サボるということで、1日にサボる時間は、個人差や状況による差が大きい前提で、前日まで十分にサボる時間を持てていたとして、例えば1日に30分~2時間程度と思います。
サボることを抑えようとしても、無意識にサボることしてしまい、サボる効率も、サボるつもりがなかったがサボる本能の影響を受けた作業の効率も、両方とも非効率になってしまい、結果的に全体的な生産性は下がるようです。
つまり、「毎日、意図的に集中してサボった方が、結果的に全体的な生産性は高くなる」ということになります。
この際の「サボる」の定義は、「本人が生産性を感じない行為をすること」が適当と思います。
単純に「休憩をして体を休める」とは異なることがミソです。
「生産性を上げるために生産性のないことをする」という感覚が若干混乱を招きますが、「生産性のあることは別の時間にちゃんとする」という認識があると、混乱を少なくなるかと思います。
ただし、サボりの行動のうち、中毒性のあるものは避けた方がよいでしょう。
場合によっては、生産性のないことを終えられず、本来やりかたった生産性のあることがほとんどできなくなってしまうことになりかねません。
ここで示しているのは、「生産性を感じないこと」は、「やりたくてたまらないこと」とは限らないということです。
「やりたくてたまらないこと」以外にも、「無駄なことしているな」と思えることはあるかと思います。
何か中毒に悩んでいる方によっては、難しいことと思いますが、中毒に関する改善に関しては、別のアプローチもあるかと思いますので、ここではご参考程度と思っていただければと思います。
「サボりたいエネルギー」、「生産性のないことをしたいエネルギー」、このようなフラストレーションを、(結局、その近日の生産性はさがるけど)無理に抑え込んでいるといつかそのエネルギーは爆発して、ものすごい非生産的なことをしてしまうということになります。
「過剰なダイエット中に我慢できず、不健康なものをとんでもない量で食べてしまう」というのと同じようなものなのでしょう。
フラストレーションが多く溜まるような過剰なダイエット行為は、最近は効果的ではないと下火になっていますが。
このようなフラストレーションが、長期間、発散できずに溜まってきている場合は、その日の分だけとは言わず、これまでのフラストレーションを爆発する前にガス抜きをした方がよいでしょう。
ですので、みなさんも、このゴールデンウィークは、これまでの日々の生活に疲れを多く感じていて、時間に余裕があれば、敢えて、生産性を感じないこと、「無駄だな」と思えることに時間を費やすのもいいかもしれません。
もちろん、やりたいことがあるのであれば、それをやったりするのも、いいと思います。
もし、ゴールデンウィークを過ぎた後に「何にもしなかったな」と思ったとしても、本当の無駄ではないので、安心してください。