最初に
ここでは、極めて短期間(1週間程度以内)よりも長い期間での、様々な作業(デスクワークを始め、勉強、教育の受講、楽器演奏の練習など)において、より成果、結果を効率的に出していく計画の立て方を記載しています。
このページへの導入のページ集中力や発想力を効率的に使用し中長期的に成果、結果を出していく方法をご覧になっていない場合は、まずはこちらをご覧いただければと思います。
近日ほどより具体的にしたいことを計画する
大きな目標がある場合は、この目標の達成を目指しましょう。
この場合、この目指す目標を大目標とし、途中の目標として、目標を細分化していきます。
中目標、小目標などとしていきますが、最も細かい目標は、一週間で達成度の確認ができるようにするのがよいと思います。
大目標のような大きな目標はなくても、1~2週間ぐらいの計画は立てた方がよいでしょう。
この際の計画は、その日のその時間をどのように過ごすかを穴埋めするものではなく、近いうちにやっておきたいなと思うことを、何日後にやるかのみを記載するメモのようなものでも十分です。
ただし、少なくても1日分の計画はある程度細かく立てた方がよいです。
1日分の計画は、前日の夜ではなく、その日の朝に立てるようにしましょう。
目標と計画は目的意識を持たせる
目標や計画があったとき、予定外に発生した用事も、目的意識を強く持てることで、その予定外の用事の重要度を判断しやすくなります。
その分、目標や計画は、最終的に、「自分のため、理想のためになる」ということを意識できるように、設定するのがよいです。
目標と計画はゲームのように楽しく
計画、小目標は、適度な難易度がよいです。
難し過ぎず、簡単過ぎずということですが、それがどの程度なのかは、その人の体調や状況などにも
よってくるでしょう。
ただし、共通して言えるのは、その目標達成までの過程を楽しめるようにした方がよいということです。
スポーツ、ゲームなどを楽しむ場合、テキトウにしてても勝ててしまったり、何をしても絶対に負けてしまったりするものは、つまらないと思います。
楽しいスポーツ、ゲームとは、適度な難易度であるとともに、勝敗などの結果が出た瞬間だけでなく
結果が勝ちだろうと負けであろうと、その結果を出すまでの過程が楽しいという特徴を持っています。
これと同じことが、計画や目標設定にも言えるます。
ただし、「難易度はとにかく簡単にしたい」とか「楽しくなんて思えるはずがない」と感じている場合は、目標や計画を見直す必要もあるかもしれませんが、その時期は、心身の弱っている可能性が高いため、まずは、良質な睡眠と食事を優先するように、一旦、計画を切り替えるようにするのがよいでしょう。
負荷の集中は1週間まで
負荷が集中する期間は1週間までとし、次の1週間の負荷は減らすなど、緊張と興奮が2週間以上継続することは避けるようにします。
辛い期間はもちろん、楽しい期間も同様です。
これは、楽しくて興奮していることも、それが緊張に結びつく場合は、ストレスと同じ効果となるためですので、注意しましょう。
計画設定の手法
計画の立て方の手法として、まずは、作業を、習慣化されている作業と、そうでない作業に分けます。
習慣化されている作業は、その作業の時間枠だけ確保し、習慣化されていない作業は、さらに具体的な計画を立てることになります。
これは、仕事、プライベートを含めて、まとめて実施した方がよいでしょう。
その後、作業内容ではなく、作業を実施する時間帯の方から、明確にします。
集中力や発想力が必要なデスクワークや勉強などを効率化する具体的な方法及び健康、美容、集中力などの改善のための行動と実施するタイミングにも記載していますが、集中して作業ができる時間は、多めに見積もっても4.5時間であることと、サボる時間、休養の時間、睡眠時間は必ず確保することを十分に理解して、計画実行のための時間枠を確保しましょう。
次に、その時間枠内での作業をどうするかですが、これには手法が2種類あります。
一つは、タイムスケジュールを作成する方法です。
基本は1.5時間単位ぐらいで、具体的な作業内容と目標を決めます。
経験を積むことにより、作業見積りの精度が上がっていく特徴があります。
ひとことに集中力が必要な作業といっても、必要な集中量には違いがあったりします。
強い集中力が必要な作業は、その適切なタイミングと、継続可能な時間(意外と短い場合もあり)も、限られることになります。
逆もまた然りですので、集中力や発想力が必要なデスクワークや勉強などを効率化する具体的な方法を参考にしながら計画を立てるのも、よいでしょう。
また、想定外の雑用が発生するなどすることから、実施する作業を全部予想し計画に組み込むことは不可能です。
これの影響を緩和するため、スケジュールには余裕を持たせる必要がありますが、絶対に遅延がでないように余裕を設けようとすると、とんでもない時間の確保が必要になります。
適度な精度、適度なリスクで、タイムスケジュールは組むことになります。
もう一つは、アイビー・リー・メソッドといい、以下を順に行います。
- 朝、その日に行いたい作業項目を6個程度あげる。
- それらの作業に優先順位を付ける。
- 優先順位順に実際に作業を制限時間まで行っていく。
- その日の作業終了時間までに終わらない作業項目があった場合は、次の作業日の朝に、その残った作業項目を入れるなどして、その日に行いたい作業項目を改めて6個程度あげることを上げる。
- このサイクルを日単位で繰り返す。
上記のタイムスケジュールとアイビー・リー・メソッドのどちらかの手法をとらなくてはならないという訳ではありません。
適度に間をとったり、状況によって手法を変更したりするのもよいでしょう。
いずれの手法も以下の点は共通してます。
- 計画した作業項目を実施している最中は、次の作業項目や作業の遅れなど考えずに、その作業のみのことを考えるようにする。
- その日の作業時間の枠を過ぎた際は、翌朝の計画を立てる時まで、作業のことは考えない。
中長期的な計画の遅れに対しても、朝に実施する実施内容の変更を含めた計画の練り直しによって対処し、遅れに対する罪悪感は持たないようにする。
ただし、休養時間などでも、アイデアなどが浮かんだ場合は、メモだけは残すようにし、メモをした後は、また作業のことは忘れて、考えないようにする。 - 小さな目標、予定した作業を遂行できたときは、遂行できたことを喜ぶようにし、場合によっては褒美を与える。
計画は臨機応変に見直す
計画を管理する面で重要なことは、いかに当初の計画どおりに遂行していくかではなく、いかに臨機応変に計画を変更するかです。
大目標、中目標、小目標などの各種目標、作業内容、作業方法、各種期間期限などを、現状に合わせて都度修正するようにしましょう。
これは大掛かりな修正となればなるほど、冷静さと意思が必要となります。
場合によっては、進捗半ばにも関わらず、作業は現状理解、調査を行うことになるでしょう。
これは振り出しに戻ったのではなく、大きな進歩です。
根性論になったり、頑なになったりせず、「人間にできることは限りがあり、中長期的に効果を出すには適度な管理が必要である」ということを意識していくことが、計画を管理する上で極めて重要になります。
最終更新日2018年11月27日